通関士になるためには
通関手続きの代理業務は、税関法や関税に関する法令に基づいて、必要な申告や申請をして、それぞれについての許可や承認を得るまでの一連の手続きです。それは「輸入申告・輸出申告」「関税・消費税の申告」「貨物のチェック」「積み込みの申告」「保税地域に貨物を置く申請」などがあります。
通関士になるためには通関業者に所属しなければなりません。その通関業者の探し方は、一般求人誌や新聞の求人欄では見つけるのは難しいので、インターネットの求人サイトで探してみましょう。また、通関業者一社一社に直接問い合わせるのも方法のひとつです。
通関士試験の科目は以下の3科目で、それぞれにおいて記述式と短答式の2通りの問題が出されます。・通関業法-通関業と通関士についての根拠となる法律で、定義、目的、義務や権利などを定めています。
・関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法-関税や輸出入に関する定義や規定、特例を定めた法律や関税に関する法律などから貿易にかかわる部分が出題されます。
・通関書類の作成要領とその他通関手続きの実務-輸入申告書と輸出申告書の作成問題と、択一式と計算式の問題が出題されます。
通信講座は、自宅などで自由な時間を使って学習できるのがメリットです。ただし、しっかり自己管理をしないと途中で挫折してしまうこともあります。標準受講期間は通学講座と同じく6ヶ月です。費用は教材の内容によりことなり、テキストの場合は5〜6万円程度で、講義テープやビデオやDVDなどが付く場合は10万円程度です。
通関士試験の模擬試験は、自分の弱点や学習成果が計れるので必ず受けてください。通関士試験は、すべての科目について合格基準があるので苦手な科目や弱点をつくらないようにしてください。復習ポイントとしては特に記述式、申告書作成についてを重点的に復習してください。
通関業務は「通関手続の代理・代行」「税関長または財務大臣に対してする不服申立ての代理・代行」「税関官署に対してする主張または陳述の代理・代行」「通関書類の作成」などの種類があります。
異議申立てに対する決定になお不服がある場合には、税関長の直近上級行政庁である財務大臣に対して審査請求をします。審査請求ができる期間手続の方法、流れについて規定されています。財務大臣が審査請求に対して行う処分を裁決と呼びます。
輸入貨物が一定の条件に適合する場合に、関税納付義務の一部または全部が免除される場合があり、一部免除の場合を減税といい、全部免除の場合を免税といいます。それらの中には無条件減免税と条件付減免税があります。条件付減免税には、一般的な解除条件付減免税と制限的な解除条件付免減税があります。関税が納付されて、輸入許可されている貨物が一定の要件を満たしたときに納付した関税の一部または全部を払い戻す制度のことを戻し税といいます。
NACCS特例法は、NACCSセンターのコンピュータ(電子計算機)と税関、通関業者その他国際貨物業務を行う民間利用者が使用する端末機を電気通信回線で接続した電子情報処理組織の適正な運営を図るために制定された法令です。電子情報処理組織により処理できる業務は「税関手続における申告・申請業務」「処分の通知業務」「関税等の確保・納付・徴収業務」「保税地域における貨物の搬出及び保管業務」「統計や資料作成業務」などがあります。
輸出申告書の試験では、試験会場で輸出申告書の作成注意事項と仕入書が配布されますので、これらを見ながら輸出申告書を作成しましょう。輸出申告書は大まかに上段、中断、下段に分かれており、それぞれの部分は以下のように記入してください。
・上段部分-申告年月日、積込港、積載船名、出向予定年月日、仕向地。
・中断部分-品名、統計品目番号、単位、数量、申告価格(FOB)など。
・下段部分-貨物の個数、記号、番号、申告書の枚数、仕入書チェック欄、通関士記名押印など。