通関士試験の受験者の傾向
通関士のメリットは、通関業者への就職や転職に大変有利だということがあります。それ以外にも広く貿易に関連する会社への就職や転職の際にも大きな武器になるのです。それ以外でも、通関士の知識は、商社、メーカー、流通、銀行などの取引が多い職場では役に立つでしょう。
通関士の場合は通関業者の正社員として働くことが前提となりますが、通関士にのみ任されている業務以外の通関業務を行う従業者として働く場合は、派遣で働く就業スタイルもあるでしょう。通関士の待遇は、通関業者の規模や会社によって違いますが、一般企業の平均的な初任給に加えて通関士の資格取得者には手当てが支給される会社が多いようです。
通関士試験の受験者の傾向は、ここ最近は高校生から熟年世代まで幅広い受験者がいますが、なかでも20〜30代の女性の受験者が目立っています。難易度は、ここ10年間の平均合格率は15.8%と非常に低く、難易度は高いといえるでしょう。
通信講座は、自宅などで自由な時間を使って学習できるのがメリットです。ただし、しっかり自己管理をしないと途中で挫折してしまうこともあります。標準受講期間は通学講座と同じく6ヶ月です。費用は教材の内容によりことなり、テキストの場合は5〜6万円程度で、講義テープやビデオやDVDなどが付く場合は10万円程度です。
通関士試験の模擬試験は、自分の弱点や学習成果が計れるので必ず受けてください。通関士試験は、すべての科目について合格基準があるので苦手な科目や弱点をつくらないようにしてください。復習ポイントとしては特に記述式、申告書作成についてを重点的に復習してください。
通関業法の目的は第一条で規定されているように「通関業を営む者についてその業務の規制、通関士の設置等必要な事項を定め、その業務の適正な運営を図ることにより、関税の申告納付その他貨物の通関に関する手続の適性かつ迅速な実施を確保すること」というのが基本的な目的です。
税関長が行った処分などについて不服がある場合、税関長に対して異議申し立てを行います。税関職員による処分についても税関長がした処分とみなされます。異議申し立てが出来る者、事項、期間、手続について規定されています。税関長が異議申立てに対して行い処分を決定と呼びます。
一般的な解除条件付減免税には、特定の用途のための規定輸入貨物に対する「特定用途免税」、特定の外交官用貨物に条件が付される「外交官用貨物等の免税」、規定された貨物の再輸出が条件の「再輸出減免税」といったものがあります。
特恵関税制度は、開発途上国の農産品と鉱工業産品について、関税上の特別待遇を与える制度で、対象国などを特恵受益国と呼びます。特恵関税を停止する方式には、エスケープ・クローズ方式とシーリング方式があり、場合によって使い分けます。
輸出申告書の試験では、試験会場で輸出申告書の作成注意事項と仕入書が配布されますので、これらを見ながら輸出申告書を作成しましょう。輸出申告書は大まかに上段、中断、下段に分かれており、それぞれの部分は以下のように記入してください。
・上段部分-申告年月日、積込港、積載船名、出向予定年月日、仕向地。
・中断部分-品名、統計品目番号、単位、数量、申告価格(FOB)など。
・下段部分-貨物の個数、記号、番号、申告書の枚数、仕入書チェック欄、通関士記名押印など。